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パリで観る1日1映画:写真モデル→ヒゲのひと


by ciaoamiko
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18/03/06 かぽっとな?

18/03/06 かぽっとな?_a0034269_17513492.jpg今日の映画 : "Truman Capote (Capote)"
制作年と制作国 : 2005年、アメリカ
監督 : Bennett Miller
出演 : Philip Seymour Hoffman, Catherine Keener, Clifton Collins Jr.

カポーティが『冷血』を書くまでに至る何年かのお話。『冷血』はすごく好きな本なので、この映画も楽しみにしていましたが、期待を裏切らない素晴らしい作品でした。主演のPhilip Seymour Hoffman(Bennett Millerの長年の友人らしい)は、ちょっとやりすぎな感もあるけど、さすがオスカー獲得ものの演技です。カポーティの親友を演じるCatherine Keenerも良かった。映像がすごく雰囲気があって、カポーティとペリーが刑務所で話しているシーンをはじめとして、よく人物の顔のドアップがあるんですけど、それがくどすぎず美しいんです。色のトーンも好きでした。あと、音楽が良かった。最近の映画は音楽過多みたいなところがあって、うるさいなーと思う事がしばしばですが(特に仏映画『36 Quai des Orfevres』!作品も嫌いだけど音楽が常に鳴っててイライラします!)、この作品では必要な時にあくまでも効果音として音楽が使用されており、これが映画音楽のあり方よね〜と再確認。しかしカポーティってヤツはひどい。自分の本を書く為に2人の囚人を利用し尽くした、というのが結果論ですよね。たとえその様子がちょっぴりソフトにこの映画の中では描かれていたとしても、彼のやった事には変わりがない。ところで原題の"Capote"は、仏語読みで『カポット』。フランスではコ ◯ドームを意味します!従って仏題は "Truman Capote"とフルネームになりましたとさ。
by ciaoamiko | 2006-03-18 17:52 | 仏以外の外国映画